福地敬司さん(48歳)
2008年MRC入会
走歴:36年
フルマラソンベスト:2時間40分15秒
初マラソンが自己ベスト……。
20代前半に、友達と何も考えずに走った大会の記録を未だに更新できず、早28年が経過しました。8年くらい前からはタイムを気にせず、走ったあとの懇親を励みに練習している私が、なぜ48歳になった現在でも故障なく走り続けているかお話しさせていただきます。
走り始めたきっかけ
ひとつ目は、小学校4年~6年まで校内マラソン大会で優勝し、自分は長距離の適正があると誤解したこと。
ふたつ目は、中学校までは野球部に所属しつつ県の駅伝には出場していたからです。野球部の冬の練習は、15km走った後にサッカーを1試合するというもの。長距離を走る楽しさを覚えて、高校から陸上部へ入部いたしました。
練習方法
[高校の陸上部時代]顧問の先生の専門種目が800mということもあり毎日インタ-バル中心でした。今振り返ると、疲労が抜けないうちに翌日は強い練習をしていましたから、あまり身になっていない感じがします。
[今の普段の練習]
朝4時30分頃に起床し、まずは妻と一緒に愛犬の散歩を30〜40分。この散歩がウォーミングアップ代わりです。その後、妻といっしょに40分-60分JOGが基本の練習です。コースは家から1.5kmの公園で、ペースはその日の天候や体調で決めますがほとんどキロ7分程度です。土曜日には、レ-スペースより1kmあたり5秒~15秒遅いペースの10km~15kmのペース走。日曜日は気の合う仲間と20kmジョグを行っています。
どうしても土曜と日曜にポイント練習が集中しますので、木曜日と金曜日のJOG時に疲労の取れ具合をチェックすることを意識して走っています。
[練習の意味と意義]
インタ-バルは今の実力を試すため(確認のため)、ペース走は心肺機能の強化と足の筋持久力強化のため、流しは速く走るための足慣らしのためなど、一つひとつの練習には意味があります。きちんと理解した上で行なうか否かで、雲泥の差がつくと思っています。ただし、「無理しない、仕事に影響させない」程度に練習するのが基本。マラソンのための超長距離走(30km走)やスピード練習(インターバル)は、翌日に疲労が残り継続してよい練習ができないおそれがありますので行いません。
また、他人に聞かれて説明のできない練習は行わないようになり、練習内容がシンプルになりました。
調整方法
大会前の調整方法にお悩みの方も多いと思います。参考になるかわかりませんが、私の方法をご紹介させていただきます。基本的な考え方は、普段の練習の疲労をとりつつ大会に臨むこと。疲労の抜け方は人それぞれなので自分の疲労の抜ける期間を普段から意識しておくことが重要です。
ポイントはご自身の回復周期に合わせて調整メニューを作成することをお勧めします。
[20代前半までの調整期間の練習例]
月曜日 jog60分
火曜日 jog60分
水曜日 1000m×5本 設定タイム3分10秒(レスト200m)
木曜日 jog60分
金曜日 jog30分+1000m1本(2分50秒~55秒)
土曜日 トラックレース予選
日曜日 トラックレース決勝
[現在の調整期間の練習]
月曜日 普段の練習(jog60分)
火曜日 普段の練習(jog60分)
水曜日 5000mペ-ス走 設定タイムキロ4分+jog30分(調子が上がらないときは行わない)
木曜日 普段の練習(jog60分)
金曜日 ゆっくりjog60分
土曜日 休養またはjog30分
日曜日 レ-ス
現在は身体から疲労が抜けるまで2日間以上かかることがわかっているので、レース前日の刺激走(1000m×1本)は行いません。