戸谷美香さん(51歳)
2004年MRC入会
走歴:17年
フルマラソンベスト:3時間26分11秒
学生時代の体育の成績は「1」。スポーツとは程遠い環境にありました。走り始めたきっかけは「サロマ湖100㎞ウルラマラソン」の74kmエイドのお汁粉が美味しいとの情報を聞きつけたからと、動機は不純です。今のようにマラソンブームでもなく、女性の市民ランナーも少なく、少ない情報や練習メニューをまねしながら、3度目のチャレンジで100kmを完走することができました。今から15年前のことです。
「目標」+「ご褒美」が楽しく走るコツ
なぜ運動音痴の私がここまで続けることができたのか…。それは、ランニングを生活の中に無理なく取り込み、楽しむことを心掛けていたからだと思います。そして、いつでも「目標」と「ご褒美」も忘れません。ちょっと頑張れば届く「目標」、そして頑張った自分への「ご褒美」。
私の「目標」はタイムではなく、「笑顔でゴールする」「沿道の応援の方へ感謝の言葉を伝える」こと。そして頑張った自分への「ご褒美」は、何か好きなものを購入すること。走り始めた頃は「ランニングウエア」や「シューズ」を新調することでしたが、最近は「大好きなスイーツ」を楽しみに走っています。
毎日の「ハミガキjog」
100kmマラソン練習中、雑誌に書いてあるトレーニングを参考にしたところ、オーバーワークにより3ヶ月ほど走れなくなるようなケガを経験しました。このケガをきっかけに、毎日走っても故障しないようなトレーニングに変えました。それが自称「ハミガキjog」。毎朝起きたらすぐに60分のjog。走る練習は基本的にこれだけです。
約10km×30日=300kmに、月平均2本のハーフ、フルのレースを加えると、月間走行距離は350km前後になります。400kmを超える月が3ヶ月カ月以上続くと故障することも自覚していますから、この練習を崩さないようにしています。MRCに入り今年で15年目になりますが、月間300km超えは継続され、特にスピード練習を取り入れなくても走力をキープできています。
ダンスやボクササイズもランにつなげる
介護職という仕事柄、腰痛とは長い付き合いがあります。またレース後の疲れなどで腰痛が悪化した経験から、「体幹」を意識して生活をするようにしています。毎日のjogの後はしっかりストレッチと、基本の体幹強化の運動も欠かしません。
走る前から始めていたスポーツジム通いも継続しています。スタジオレッスンを利用してダンスによる「走りのリズム感」、ボクササイズによる「筋力アップ」など。こちらも十分に楽しみながら取り入れています。身体に不調を感じたらトレーナーさんに相談もでき、的確なアドバイスもいただいています。
「ラン友」と一緒に、一人ではできない練習も
ブログやフェイスブックでランニング仲間とのつながりもでき、情報を交換しています。ときには誘われて山へマラニックに行ったり、一緒にロング走をしたり、一人では絶対にできない練習を一緒に行っています。練習以外でも「旅ラン」と称して旅行を兼ねて仲間とのマラソンツアーも楽しんでします。
暑い日が続いていますが、夏の練習はとにかく「疲れを蓄積させない」ことが第一。昼間の炎天下でランニングされている方も見かけますが、とても危険です。できれば早朝、もしくは陽が暮れてからの時間がいいのですが、どうしても日中しか時間が取れないときは極力木陰があるような公園を選ぶように工夫をしてください。そして、短い時間であっても水分補給を忘れずに。ボトルホルダーを装着し小銭も持って出かけましょう。暑い時期の練習を上手に乗り越えることが、来シーズンへの楽しみにつながると思います。