足立三佳さん(51歳)
2007年MRC入会
走歴:16年
フルマラソンベスト:2時間38分19秒
ツーリングと趣味の登山をかねて日本百名山を登っていた頃、「一度はフルマラソンに挑戦してみたい」と思うようになりました。
フルマラソンを走りきるには持久力が必要です。月間200km程度の練習を積んで大会に臨み、初フルは3時間46分。
ゴールした充足感はあったものの、レース中に何度も歩いてしまったので「歩かなければもう少しタイムが上がったのに」と悔しい思いがありました。
少しずつ走行距離を延ばし、3年後には月間走行距離が400kmを超え、サブスリーを達成しました。
そして7年後の福岡国際マラソンで2時間40分切りに成功しました。
気持ちやカタチから入ってOK
ランニングはシューズさえあれば、どこでもできます。
何歳から始めても身体は強くなるし、速くなることで楽しくなるし、仲間も増えてランニングライフが充実していきます。
まさに生涯スポーツとして最適です。
最近では、カラフルなグッズが発売され、シューズやウエア、ウォッチ、サングラスなどを揃える楽しみも増えました。
カタチから入っていいと思います。
【練習を継続するコツ】
スピードを出して走るよりも、走る習慣を身に付けましょう。
そして走った距離や体調を記録した練習日誌をつけます(初心者はカレンダーの日付の隅に数字を書き込むだけでもOK)。
最低限の客観的データを得て、現状分析の基礎にします。
前月(前年)と比較することで、目標達成度を推測できます。
走行距離が増えてくると、近所だけではなくいろいろな場所に行ってみたくなるものです。
オリジナルのコースを作ってみましょう。
例えば信号の少ないコース、夏場の紫外線を避ける木陰コース、梅雨時には重宝する雨避けコース(トンネル、高架下)など……。
仲間同士でコースを教え合って一緒に走るのも楽しいものです。
走る習慣ができると、心肺機能が強化され基礎代謝が上がってきます。
一方で疲労回復のためには睡眠をとり、食生活を充実させることも大切です。
私は、五大栄養素をバランスよく摂るため、「マゴワヤサシイコ」(豆・ゴマ・ワカメ・野菜・魚・椎茸・芋・酵素)を心がけています。
せっかく走る習慣ができたのに故障をして走れなくなってはもったいない。
痛みがあれば休足日にして、身体の声に耳を傾けるようにしてください。
そのためにも、最初に紹介した練習日誌には、走行距離の他にスピード、天気、体重、体調などを記入しておきましょう。
特にどんなところに痛みが出やすいか、どのくらいで痛みが取れたのかがわかると、練習計画を立てやすくなります。
決してあせらず、まずは「初ゴールする感動」を知り、「走り切る充足感」を得て「自己ベスト」を目指し、ランニングライフを楽しんでください。
そして、具体的な目標があれば、家族や仲間に公言してみましょう。
「次は、サブフォー達成するぞ!」、「年代別入賞を目指すぞ!」でもいいし、「東京マラソン、当たっちゃった!」でもいい。
言葉にすることでみんなが応援してくれるし、がんばる力になるはずです。