笹原有紀子さん(49歳)
2009年MRC入会
走歴:13年
フルマラソンベスト:3時間08分14秒
学生時代から運動とは無縁の生活を送っていましたが、35歳の時に某雑誌の初海外マラソンを走るという企画に応募。
準備期間2ヵ月、総練習距離約50kmで、2005年7月ゴールドコーストマラソンを4時間17分で完走しました。
もう2度とこんな苦しいことはしない!と思ったのですが、どうせならばサブ4をしたいと、5ヵ月後のホノルルマラソンにエントリー。
その準備のために走ったハーフマラソンでまさかの2位入賞!!
苦手な運動で生まれて初めてトロフィーをもらったことが嬉しく、その後も走り続けることになりました。
故障から練習を見直す
当時はフルマラソン3時間15分以内の記録を出せば、国際大会と呼ばれる日本女子3大マラソンに出場することができました。
国際大会出場を目標に走っていた頃が、一番練習しており、大会前はピリピリと緊張していました。
初めて出場した2012年の大阪国際女子マラソンを自己ベストで完走したものの、その後、以前から傷めいていた半月版と前十字靭帯損傷の悪化による痛みで全く走れなくなってしまいました。
走れる状態に戻せるかどうかわかりませんでしたが、友人からの勧めでクロストレーニングに取り組むことにしました。
まずは膝周りを中心とした筋トレと水泳です。その後、歩行時の痛みがなくなってきた段階で、ロードバイクを購入し、現在はトライアスロンも楽しむようになりました。
心肺を水泳で、脚の筋力を自転車で鍛え、ランは膝の痛みが出ないよう月間走行距離は多くても100km程度にしています。
練習はjogからのビルドアップが中心です。
違和感や痛みがある時は無理に走らず、練習後のアイシングは欠かしません。
現状を把握して今のベストで走る
現在は、1年に1~2本しかフルマラソンは走りません。
レースも記録を求めて走る本気レースよりも、エイドや応援、景色を楽しむ観光を兼ねたレースが多くなってきました。
本気レースの際は、レース1週間~10日ほど前に、12km程度のレースペース走をして、レースペースに対する余裕度を確認します。
レース当日も、目標タイムに無理に近づけるような走りはせず、常にぎりぎり最後まで粘れるペースを探りながら走ります。
この走り方だと後半に大きくタイムを落とすことなく、現状でのベストの力をだせ、ほぼイーブンペースで走れるのではないかと思っています。
私たち市民ランナーにとって、走ることはストレス解消・楽しみのひとつであり、辛く厳しいだけでは続きません。また常に自己ベストを更新し続けることもできません。走ることに対して、のんびりと構えられるようになった今、まだまだ続けていけるのかなと思っています。