ランニングをいつまでも続けていくコツ vol.14
吉丸博隆さん(49歳)
2004年MRC入会
走歴:36年
フルマラソンベスト:2時間27分43秒
市民ランナーだった父親に刺激を受け、卓球部だった中学生の頃からランニングに目覚め、高校では陸上部に入部。就職後も陸上部に所属し、走っていました。
20歳代前半に生涯BESTを連発しましたが、20歳代後半、会社のリストラ施策により部が解散。陸上トラックもスーパーに売却され撤去。
恵まれたトレーニング環境が一変し、記録は急降下。走る情熱も冷めかけたのですが、MRC入会でランニングに対する意識が変わり、現在もランニングを続けています。
毎朝4時40分起床、8kmラン
会社での業務はデスクワークが主で勤務時間は8時~16時20分です。
しかし近年は会社での地位変化で定時後の会議が多く平日の夕方に時間を取るのが難しくなってきました。
一人暮らしの独身なら深夜でも走るのでしょうが、できるだけ家族が起きている時間に帰宅したいので、平日の練習は朝5時00分スタートの8km走のみ。
木曜だけ少し早く仕事を切り上げて、20時スタートの「モクレンRC」の練習会に参加し、二部練習にしています。
土日は、その時の体調や目先のレース内容に応じて、色々な練習会に混ぜてもらい、トレーニングをしています。
月間走行距離は、春夏が300km~350km、秋冬はフルマラソンに向けて走り込むので350km~400kmです。
朝練習は少々の雨でも走りますので、完全休養日(全く走らない日)は、月に2回程度です。
ここでのポイントは、「早朝練習を生活の一部と位置づけていること」です。
人間の習慣はすばらしく、1年中毎朝4時40分にアラームをセットし起床していると、寝床が変わらない限り、自然にその時間になると眠りが浅くなります。
起きたらすぐに朝刊を読み、半分くらい読んだ所でトイレに行きたくなり準備万端。
5時00分スタートはほぼ同じです。繰り返すことにより習慣化し、負担だと感じなくなっているようです。
本番1週間前に1/4の距離をレースペースで
私の場合、月に1回の頻度で大会に出場していますが、距離により調整方法を変えています。
春先はトラックのレースが多いので、スピードを重視したインターバル走が中心。
秋口からはハーフやフルマラソンを目指し、休日のメニューはペース走やビルドアップが主体になります。
毎年、同じ大会に出ることが多いので、去年はどんな練習をしていたかなと練習日誌を読み返してメニューを考えます。
ただ、インターバルにしろペース走にしろ、後半落ちない・途中でやめないペースで設定します。
最終確認は、ペースアドバイザーやクリニックの関係で思い通りにならないこともありますが、基本的には出場する大会の1/4ほどの距離を1週間前にレースペースで走ります。
距離が長い大会前は、「レース前半の飛ばし過ぎ」を防止するために現状の走力の確認が必要です。
レースペースで余力が残った走りができるかをチェックします。
練習日誌をつけていると過去の成功や失敗を振り返れますので、最適な調整方法で大会に臨めます。
加齢とともに走力が衰え続けていますが、日誌を読み返し、去年の自分を「最大のライバル」と位置づけ、目標を持ってランニングに取り組んでいて、ここ3年ほどは互角に勝負できています。
楽しみを見つけて走る、それがランニングを続けるモチベーションに
ランニングを継続するために必要なことは、「目標をもって走ること」だと思っています。
目標と言っても「自己ベストを更新する」「ライバルに勝つ」「フルマラソン完走」「痩せる」「健康で走り続ける」など人それぞれですので、自分に合ったもので良いと思います。
そしてその目標達成に向けて楽しみを見つけることが大切です。というのも、目標が高ければ高いほど、ランニングを義務と感じ、走る気力がなくなり長続きしません。
それを和らげてくれるのが「楽しみ」だからです。
走るたびに「記録更新」も楽しみでしょう。しかし、タイム更新だけ楽しみではありません。
気の合う友人と会話しながら走るのも良いでしょう。
「○○さんって走られているからスリムですね」と言われ、上機嫌になるのも良いでしょう。
走った後のビールやスウィーツを気兼ねなくおいしくいただく。楽しみ方は、人それぞれです。
私は、来年50歳になります。
今年の自分というライバルと互角に勝負出来れば(走力を維持出来れば)、在住の和歌山県の50歳代の県記録は何種目か更新出来ます。
今の私の野望であり楽しみです。みなさんも是非走る楽しみを見つけてください。そして、いつまでもランニングを続けていきましょう。